| 平地の林 | |
| ようやく新しい車が来た。早速遠出……といきたいところだが,納車の翌日に無理はできない。今度も前の車と同じくらいの大きさの四駆SUVだが,ボンネット形状の違いからか車幅感覚がつかみにくい。ステリングは軽くて楽なのだが,逆に落ち着かない感じもある。パワーは35%増しなのに燃費はずっといいとのことなので,早く試してはみたいのはやまやまだが,山道に行くには少し慣れが必要だ。 | |
そこで,ケリでもいないかと,ちょっと離れた田んぼに行ってみた。狭い農道を不慣れな車でおそるおそる走ったのだが,残念ながら鳥の姿はなかった。広めの農道の傍らに車を停め,カーナビに鳥見ポイントを登録しながらしばし考えた。そうだ,ツミでも見に行こう。 車に慣れることが第一目的だったので,当たり外れは気にしていなかった。ポイントの駐車場に着くと,何人かのカメラマンが望遠レンズを出していたが,緊迫感はなかった。こちらも緊迫感がなかったので,手ぶらでポイントの様子を見に行った。 一人のカメラマンがかなりの仰角で何かを撮っていたので,一息ついたところで訊いてみると,アオバズクだった。ただ,あまりにも高いマツの枝で,しかも背景は空。すぐにカメラを用意する気にもなれず,別のカメラマンのところにいこうとしたら,足元で何かが動いた。オナガのヒナだった。アオバズクでは触発されなかったのに,オナガのヒナには興味が湧いた。すぐに車に戻り,500mm望遠を持ち出した。ヒナは木の根元に隠れていた。 |
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![]() ▲まだ飛べないヒナは,トコトコと地面を歩いて移動していた。 |
![]() ▲木に登ろうとしているヒナ。残念ながら,この後あきらめて降りた。 |
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見上げると,マツの枝にはほとんど動かないアオバズクがいた。細かい枝がたくさんあり,背景は空。どうにもしようがないところにとまっている。まあ,それでも今季初の対面なので,記念写真を撮る。 しかし,何枚も撮ってもしかたがないので,場所を移動する。カメラマンが集まっているほうへ行こうとすると,細い木の枝にとまっているオナガのヒナを撮っている人がいた。どうやら,落ちたヒナを誰かが乗せたらしい。初めのうちはヒナは目をつぶり,弱っている感じだったが,そのうちに目を開くようになった。 そこに,親らしいオナガが飛んできて,少し高い木の枝からヒナを呼び始めた。ヒナもそれに応えるように鳴いたが,まだ小さいのに親と同じような声を出すのが面白かった。 ただ,飛べるようになるまでそのヒナがそこにいられるわけはない。自然の摂理だからしかたがないが,おそらく,カラスやツミにやられてしまうだろう。 |
![]() ▲木の枝に乗せてもらったらしい別のヒナ。 |
![]() ▲ヒナを呼びに来た親 |
けたたましい声とともに,オナガのヒナを襲うかもしれないツミの一団がやってきた。だが,林の中の枝にとまっても,すぐに飛び立ってしまう。そして,車道を挟んだ向こう側の木や電線にとまるようになった。
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![]() 結局,見ている範囲ではオナガのヒナを襲うことはなかったが,ツミの動きは活発だった。 |
若鳥だろうか,何かをくわえていると思ったら,イチョウの葉っぱだった。何度かくわえ直していたところから,正体がなかなかつかめなかったのだろう。
| ![]() 車道の上を渡っている電線にとまったツミは,かなり長い間そこにいて,歩行者が歩道を通っても逃げる気配はなかった。すっかり都会慣れ,人間慣れしている猛禽だ。 |
平地の林:2008年7月中旬