| コミミズク |
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このところ秋ヶ瀬の鳥仲間の話題になっているのはコミミズク。先週,秋ヶ瀬の鳥見を終えてから行ってみたが,夕暮れになっても姿を見ることはできなかった。
以前は,コミミズクを見ることはそう難しいことではなかった。今のように整備される前の彩湖や荒川の河川敷で,比較的容易に見られたものだ。一晩中強い風が吹いた翌朝,秋ヶ瀬に行ってみたら,公園と荒川の土手の間の荒れ地の上を悠々と飛ぶコミミズクを見たこともあった。今は昔の話である。彩湖では湖岸の草が刈られ,荒川河川敷は打ちっ放しの費用を惜しむゴルファーが入り込んで,コミミズクが潜んでいられる環境ではなくなっている。
午後3時までは仕事が入っていた。それから冬の秋ヶ瀬に行くなんてことはまず考えられないから,普段ならまっすぐ家に帰ってしまうところだが,コミミズクとなれば話は別。夕刻までの数時間はチャンスがあるかもしれない。そう思って,車には鳥見用具一式を積んであった。現場には4時ちょっと前に到着。畦道にずらりと並んだ車で居場所はわかったし,そこにいる人たちの緊張した様子で,今,コミミズクが出ていることもわかった。
肉眼ではどこにいるかわからないほど遠かったので,カメラではなくビデオを出す。人が集まっているほうに行けばもう少し距離を詰められたが,光の具合とシャッター音を避けるために,あえて離れたところに三脚を構えた。それからおよそ30分,畦道側と土手側からコミミズクを狙うカメラの砲列を気にしてか,首をくるくると回すコミミズクだったが,体はほとんど動かすことはなかった。
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上の画像は16:9のビデオからのキャプチャー,左の画像はビデオのデジカメ機能を使った4:3の静止画。忙しく動く鳥ではないので,保険のために静止画も撮っておいた。ビデオにとって大敵の風が間断なく吹いていたからだ。デジカメ機能で撮るよりビデオ画像のほうが大きく撮れるのだが,風で映像が揺れていると,キャプチャー画像も締まりのないものになってしまう。
撮り始めて30分後,コミミズクはほんの少し居場所を変え,向きも変えた。カメラを構えていた人のほとんどは跳んでくれることを期待していただろうが,向きを変えただけである。
それでも,それまでに比べると体をもぞもぞとさせることが多くなった。もうすぐ飛ぶな,と感じた。昨年,オオコノハズクを撮ったときも,もぞもぞが増えたなと思ったら突然飛んだ。このコミミズクも,向きを変えてから15分後に飛んだ。ふわふわとした飛び方のわりに,飛び立ちは素早かった。飛ぶ瞬間はビデオで撮っていたが,あっという間に画面から消えてしまった。
飛んでいるところは,残念ながらビデオでは追い切れない。これでおしまいかなと思ったが,幸いなことに,少し飛んでそれまでよりこちら寄りのクロに降り,もう一度飛んで,さらに近づいてくれた。手前に草もなく,全身が露になった。
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ビデオはかなり長い時間撮ることができた。もっとも動きが少ないので,そう面白い映像ではない。もう少し近くて顔のアップでも撮れれば面白いのだが,それはまた別の機会のお楽しみということで,とりあえずこのところの課題だったコミミズクの映像は手に入れることができた。その後,コミミズクは少し長い時間飛んで,一つ向こうの畦道の脇にとまり,さらに飛んで土手の向こうに消えた。

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▲コミミズク
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