PORT DOUGLAS 3

ベニカノコバト ルフ場からホテルの庭に戻ろうとしたら,やはり芝生の上に1羽のハトがいた。背中の模様から一瞬チョウショウバトか思ったが,サイズがだいぶ違う。

 ベニカノコバト(Geopelia humeralis : Bar-shouldered Dove)だ。図鑑には全長27〜29cmとある。キジバトやシラコバトよりひと回り小さいくらい。

 芝生にお腹をべったりとつけて,のそのそと動いているので逃げないかと思ったけれど,近づいたら飛んだ。やっぱり野生種なんだと改めて思う。

トサカハゲミツスイ 屋に戻ろうと階段を上る。階段の踊り場からは外の景色が見えるが,あいにくそこには大きな木が立っていて眺望はきかない。

 ところが,その目の前の木の枝に1羽の鳥が飛んできた。慌てて担いでいた三脚を下ろしてファインダーをのぞくが,鳥が大きいうえに仰角が大きくてうまく入らない。もう少し下がれればいいのだが,階段の天井が邪魔になってしまう。もたもたしていたので,写真は1枚しか撮れなかった。

 現れたのはトサカハゲミツスイ(Philemon buceroides : Timor Helmeted Friarbird)だった。

 顔の皮膚が露出していて,嘴の付け根の上はとさか状になっている。分類上は Honeyeaters なっていて,可愛らしいキバラタイヨウチョウの親戚なのだが,30cm以上もある上に顔つきも目つきも悪く,お世辞にもかわいいとは言えない。

ハチクイ サカハゲミツスイが飛んだ後,少し離れた木の上に別の鳥が現れた。双眼鏡で枝のすき間からのぞく。尾の中央部の羽根が長く飛びだしている。以前からテレビや本で知っていたので,すぐにハチクイ(Merops ornatus : Rainbow Bee-eater)だとわかった。慌てて今上がってきた階段を下りて外に出る。

 ハチクイは,青空をバックにして枝にとまり,飛び立っては近くにきた虫を捕らえていた。

 「Rainbow」の名は,青,緑,オレンジ色の羽根色からきている。過眼線や喉の黒,過眼線の下の白い帯,その下の黄色をあわせると,まさに七色のとてもカラフルな鳥だ。

 のラディソン・ロイヤル・パームスの庭だけで,たくさんの鳥を見てしまった。しかしオーストラリアには700種以上の鳥がいる。まだまだほんの一部なのだ。

クロコダイル プショナル・ツアーで,ポートダグラスよりさらに北にあるデイントリー・リバー(Daintree River)に向かう。サトウキビ畑を両側に見ながらのドライブは快適だったが,人気観光地に近づくに連れて車が増え,最後は渋滞の様相。

 Daintree River では River-train という連結したボートに乗って川を遡る。一番の見所は 愛称Crocs,つまり Crocodile(ワニ)なのだが,目は空や木の枝を見てしまう。

 クロコダイルはもっとたくさんいて,川岸でゴロゴロしているものと思ったら,さほどではなかった。左の写真のワニが一番しっかり見えたやつ。3m近くあっただろうか。 ルリミツユビカワセミ

 鳥のほうは,200mm望遠をつけてお出ましを待っていたが,期待外れ。あまりいない。一度,川岸の柳のような木の枝にとまっていたルリミツユビカワセミ(Alcedo azurea : Azure Kingfisher)を見つけてシャッターを切ったが,ボートが揺れていて写真にならなかった。

ハイイロオウギヒタキ スマン渓谷(Mossman Gorge)の熱帯雨林にも行った。が,そのころには空は曇りがち,さらに夕刻も迫ってきていた。

 歩道をしばらく歩くと川岸に出た。歩道のすぐ脇の低木の枝に現れて,しばらく遊んでいたのがハイイロオウギヒタキ(Rhipidura fuliginosa : Grey Fantail)。動きが素早く,なかなか写真を撮らせてくれない。その後,駐車場にも現れたが,娘が写真を撮ろうとして近づいても,少しも逃げる気配がなかった。図鑑には♂と♀の区別が書かれていないが,この個体は雄かもしれない?

 熱帯雨林の中は薄暗かった。歩道を歩いていくと,我々の前をとことこと歩いていく鳥がいた。首から上が赤いヤブツカツクリ(Alectura lathami : Australian Brush-turkey)だ。ずっと歩いているので写真はとても撮れない。そのうちに見えなくなってしまった。

 熱帯雨林の1周2.5kmの遊歩道も終わりに近づいたころ、頭の上で「ジャーッ!」という鋭い音がした。見上げるとはるか頭上,樹冠近くの裸の枝にコウロコフウチョウ(Ptiloris victoriae : Victoria's Riflebird)の姿があった。それまでにも遠くで "yass!"という声は聞こえていたのでもしやとは思っていたのだが、姿が見られようとは……。もう夕刻で,4分の1のシャッタースピードでは写真はまともに撮れなかったが、オーストラリアに来て一番の収穫であった。

・・・・・・次はシドニー1・・・・・・