| MILANO |
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午前5時。ホテルの前庭に出ると,どこからか鳥の声が聞こえてきた。もっとも辺りはまだ真っ暗。姿は見えない。が,ジッジッという下のほうの声とキュルキュルという上のほうから聞こえる声と,二つの鳴き声からすると鳥はどうやら2種類いるようだ。 ![]() やがて,ホテルの2階の外れ辺りが騒がしくなった。目を凝らすと,バルコニーから垂れ下がった植物に数羽の鳥のシルエットが見える。黒い体にオレンジ色のくちばし。クロウタドリだ。 |
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今回の旅行は,正直言って気が進まなかった。妻にせがまれての,超過密日程観光名所強行連覇ツアーだったから。早朝にホテルを出発し,観光名所を巡り,ホテルに着くのは夕刻を過ぎてから。自由時間もほとんどない。つまり,鳥見をする余裕など全くと言っていいほど作れない旅行なのだった。 |
![]() まずは,スカラ座広場,ビットリオ・エマヌエーレIIアーケード,ゴシック建築の代表とされるドゥオモの見物。鳥は見つけたが,広場に群れるたくさんのハト。次に回ったスフォルツェスコ城は,城の周りには樹木が立ち並び,鳥がいそうである。しかし,悲しいかな観光ツアー。バスは迎えの場所に移動してしまったので,単独行動をするわけにはいかない。おとなしくついていくしかない。 |
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| 車事情 | イタリアといえばフェラーリやランボルギーニなどのスーバースポーツカーを生んだ国。しかもミラノのある北部地方はイタリア経済を引っ張る工業地帯。金持ちも多いはず。赤や黄色の平べったい車がブイブイ走っているのではないかと思っていたら,とんでもなかった。走っているのは,FIAT,PUGEOT,VW製の排気量1000〜1500cc程度の1.5BOXの小型車ばかり。古い車やでこぼこの車も多い。さらに,道の両側だけでなく,歩道にもずらり並んだ驚異的な路上駐車。しかも,前後のスペースはほとんどない。こんなところに高い車など停められるはずはない。 歩行者は車の間を縫うようにして歩くしかない。しかし,マナーは思ったほど悪くなく。日本のように騒音を立てて走る車はほとんどないし,車同士はいざ知らず歩行者に対してけたたましくクラクションを鳴らす車も少ない。車社会が熟しているといってもよさそうだ。 日本車が少ないのは,イタリアの自動車産業保護のために規制をしているためとのこと。民間企業ながら国に保護されているようなFIATの車は,国民には人気がないそうで,規制を解いたらアッという間に日本車だらけになるのを恐れているそうだ。ちなみに,たくさん見かけたのはFORDのSMART。日本でもたまに見かけるが,軽自動車よりも短いボディが路上駐車にはうってつけなのだそうだ。 |