MANA ISLAND 2

 すがに南の島のリゾート。早朝6時に外に出ている人はほとんどいない。(当たり前か。のんびりしに来たんだから。)

 砂浜に出てみると,100mほど先の波打ち際に,白い鳥がたたずんでいた。確かめようと歩いていくと50mほどのところで飛ばれてしまったが,鳥の正体は白色タイプのクロサギ(Pacific Reef-Egret : Egretta sacra)だった。

ナンヨウショウビン 浜から戻ってコテージの裏手のほうに回る。前の日にホテルの従業員から「早朝なら青い鳥がいる。」と聞いた辺りだ。「青い鳥」の正体が何かはわかっていなかったが,いずれにしろ初めて見る鳥のはずだ。

 ほどなく正体は判明した。地上2mほどの枝から,地面に向かって飛び降りる鳥がいた。木の根元から再び枝に戻った鳥を双眼鏡で眺めると,それは太くて長いくちばしをもつナンヨウショウビン(Collared Kingfisher : Todiramphus chloris)だった。フィジー名は「レイレ(lele)」もしくは「レイレワイ(lelewai)」。全長20cm。

 地上にはトカゲやヤモリなどを捕りに降りるようだ。そのためか,目が大きく,くちばしの形も地面からエサをすくいとりやすそうな形状になっている。

 色は日本の図鑑にあるものとはかなり印象が違う。日本の図鑑では頭から背中にかけて水色一色になっているが,ここのは頭から背中が緑がかった水色で,肩から翼,尾にかけては青になっている。学名は同じだが,地域差なのか亜種なのかはわからない。

 目が慣れてくると,その周辺には3〜4羽のナンヨウショウビンがいるらしいことがわかった。しかし,姿が見られたのはほんの一時で,気がつくとどの枝からも消えていた。リゾートの従業員が動きはじめる時間帯だったせいだろうか。

フィジーアカハラダカ ンヨウショウビンの出現に気を良くして,島の西側に向かって歩くことにする。リゾートを抜けて,両側が林になった1車線半くらいの未舗装道路を歩いていくと,急に視界が開けた。そこは空港だった。空港とは言っても,セスナ程度の小型機が発着できるだけの小さな空港で,滑走路も舗装されていない。ただ一直線に地ならししただけの作りだ。

 その滑走路の上空を横切り,すぐ脇のヤシの木にとまった1羽の猛禽がいた。通りかかったFijianの親子(リゾートの関係者ではなさそうだった)に,「あの鳥の名前は何ですか?」と尋ねると,「アウル」と教えてくれたが,後で図鑑で調べると「レンバ(reba)」となっていた。フィジーアカハラダカ(Fiji Goshawk : Accipiter rufitorques)だ。全長30〜40cm。

 かに目立った収穫がないので,コテージに戻る。フィージーでの鳥見は早朝に限る。午前8時ごろには,気温が35度くらいまで上がるからだ。とても鳥見どころではない。

 南緯17〜18度のフィジーの12月は,太陽が真上近くに上がり,日中はさらに熱くなる。昼間の過ごし方は,昼寝をするか,海に入るかのどちらかの選択になる。もっとも,シュノーケルをつけて水面に浮かび,水中を泳ぐ魚を見て楽しもうとしたら,たちまち背中いっぱいに日焼けをしてしまった。海に入るにもTシャツを着るなど対策を講じなければ,後で地獄が待っているのだ。

マナの夕焼け ナ島では,あと2種の鳥を見た。リゾートの草原にたくさんいたカバイロハッカ(Common Myna : Acridotheres tristis)と,島の西端サンセット・ビーチの林にいたアカハラヒラハシ(Vanikoro Broadbill : Myiagra vanikorensis)だ。カバイロハッカはヴィチレブ本島で写真が撮れたからいいが,アカハラヒラハシはたった1度見ただけに終わったのが心残り。

 アカハラヒラハシは名前の通り腹がオレンジ色で平べったいくちばしをしたヒタキの仲間で,別の英名では「Red-bellied Flycatcher」や「Vanikoro Flycatcher」となっている。フィジー名は「トゥイトゥイ(tuitui)」。夕焼けを見ようと,家族そろってサンセット・ビーチに行ったときのこと。浜に着く手前の林の枝にとまっていたが,枝が込み入ってごちゃごちゃしていたのと,200mm望遠しか用意していなかったので,写真は撮れなかった。

 

・・・・・・次はヴィチレブ本島1・・・・・・