LUXOR

 シス・アイランド・ホテルからアスワン空港へ。そして,エジプト航空A300でルクソール空港へ。こんなに続けて飛行機に乗るのは初めて。空港での写真がないのは,空港は軍管轄の施設なので撮影禁止になっているゆえ。ちょっとぐらい大丈夫かなとも思ったが,万が一のことがあるとツアー全員に迷惑がかかるので,撮りたい気持ちを抑えた。確かに,空港のあちこちに,上を砂で覆った戦闘機の格納庫や軍のヘリコプターなどがあり,ここエジプトが軍事国家であることを示していた。ちなみに,エジプト大統領は,ナセル,サダト,ムバーラク3代にわたって,全て軍人で,古代のエジプトの王が戦争をしなければ人気がなかったというのとどこかつながっているようでもある。

 クソール空港からは,バスでカルナック神殿へ向かう。

カルナック神殿 左から,カルナック神殿の正面,パピルスが閉じた形の列柱,シイタケを下から見たような形の柱はパピルスが花を開いた形,カルナック神殿の奥側から。

 ルクソールの空はあくまでも青く,地表はあくまでも暑かった。

正体不明 クソールで撮った鳥は,たった2種類。

 ルクソール神殿の中にいたのは,ハシボソガラスとワライバトとイエスズメくらい。暑くて撮る気にもならなかった。

 ルクソール神殿を出ると,次は昼食。ナイル川の川岸のハト料理のレストラン。ハト料理と言っても,コースの前後はこれまでとほとんど同じで,メインが牛肉からハトに変わっただけ。そのハトも,ずいぶん小さくて食べるところがほとんどない感じだった。ちょっと気になったのは,その大きさがドバトではなくワライバトくらいだったので,もしかしたら……。聞く勇気も語学力もなかったけれど……。

 ツアーのメンバーの誰よりも早く食べ終えて,レストランの外へ。少し川岸の舗装路を歩く。すると,上空にチョウゲンボウが現れた。そのチョウゲンボウがいなくなると,明らかにそれより大きい猛禽が,上の道路際の木の上に止まった。下から見上げるように撮ったのが左の1枚。若鳥のようだが,正体は不明。

 下から見ても葉が邪魔してよく見えないので,上の道路に上がり,背中が見えるほうに移動しようとしたら,なんと物売りに捕まってしまった。「ノーサンキュ!」と追い払って見上げたら……,鳥はもういなくなっていた。目の黒目の大きさからだとハヤブサのようにも思えるが,よくわからないまま。

トビ っかりしていたら,今度は今し方出てきたレストランの上空に,トビが現れた。

 トビとは言っても,日本で見慣れたトビとはかなり違う。翼の下面の模様は違うし,頭は灰色,目は赤い。くちばしも足も黄色。似ているのは尾の形と飛び方くらい。

 図鑑によっては両方とも「Milvus migrans」になっているが,日本のトビを「Milvus lineatus」としている場合もある。その説では,これはニシトビとなる。この際は,後説を採りたい。だってこれだけ違うし,せっかく撮ったんだから……。

 ついでだから,どこかに降りてくれないかな,という期待はナイルの水泡と化して,ニシトビは対岸に向かって飛んでいってしまった。

 この日は結構強行軍で,この後,王家の谷へ行き,ハトシェプスト女王葬祭殿へ回り,元盗掘人の村でアラバスター(大理石)の土産物屋に寄って,暗くなるころにルクソール神殿に行って,外のレストランで夕食をとってから,再びカルナック宮殿の「音と光のショー」を見に行くというもの。

 鳥を見る時間がなかったというだけでなく,疲れ果てて,カルナック神殿の「音と光のショー」に行くころにはふらふら。ショーの後半で観客席に座っている間は居眠りタイムとなってしまった。(アナウンスがフランス語だったので,聞いていてもわからなかったし……。)

カルナック神殿 左から,王家の谷観光に向かう車,ラムセス4世の墓の中の壁画(オシリスがどうとかこうとか……),ハトシェプスト女王葬祭殿のラムセス2世像たち,ライトアップされたルクソール神殿。


エジプト雑感5
土産物事情ルクソールの土産 「値切れ」とは聞いていたけれど,言い値の1割から始めろというのは,後になってから聞いた。

 実のところ,自分で買ったのは1つしかない。アラバスターのカモの置物だ。文鎮代わりにはなるかなという代物。
 これを買う前から,太ったおじさんにワイングラスのセットを買えとつきまとわれていた。その値段たるや6個で$275。そこで矛先を変えようと,左のホルス(ハヤブサ)の置物の値を聞くと,$45だという。これも高い。すると,うちの奥さんが「$20!」と切り出した。向こうは段々下げていくのだが,$1刻み。しかし,彼女は負けずに「$20!」を繰り返す。長い攻防の末,結局$25にまけさせた。
 それならと,$15と言っていたカモの置物を$5にしないかとほかの若い売り子にもちかけたが,$10より下げてはこない。バスの出発も迫っていたので,「I have no time. $6, OK?」と切り出したら,それで決着。後から考えると$5でもいけたかもしれない。
 翌日に行ったバザールでも,初めは$10と言っていた布製バッグが,最終的には2つで$6になった。時間さえあれば,どこまで下がるかわからない。
 一番ひどい話は,最終日のカイロ空港でのこと。我々が$3で買ったチョコレート菓子の値札が,日本人観光客がどっと入ってきた途端に店員の手によって$7に書き換えられたそうだ。免税店の看板を掲げている店でそうなのだから,あきれるばかり。

・・・・・・次は,再びカイロ・・・・・・