| ALEXANDRIA |
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さて,一夜明けて,いや,明けないうちの出発で,バスはエジプト北部,地中海デルタ地帯のアレキサンドリアへ向かう。220kmの道程を片道3時間ほど,往復6時間かけてカイロから日帰りの予定だ。じっくり鳥見,なんて全く期待できない。
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![]() カビ臭いカタコンベから地上に出たときには,ほっとした。第一,地下には鳥がいない。早速,鳥探しを始めたが,ほとんどイエスズメとワライバト。ムクドリのような鳥がいたのだが,追いかけようとしたら警官に「これより奥へ行ってはいけない。」と止められてしまった。 |
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それにしても,観光ツアー旅行の悲しさ,レストランの前にいたヤツガシラ,それに水路にいた背中が黒っぽく見えるサギ,汽水域にたくさんいたヤマセミらしき鳥,砂漠ロードの両側に時々現れるモズの仲間,みんなただ見ただけに終わってしまった。(ゴミでいっぱいの水路にいたアマサギは撮る気はしなかったが……)これが鳥見のための旅行だったら,ほとんどの鳥を撮ることができただろう。そう思わせるほど,地中海デルタ地域の鳥の相は豊かだった。 |
| ゴミ事情 | ギザのピラミッド周辺で風に舞っていたのがビニル袋だったと書いたが,遺跡でさえそうなのだから,ほかは以て知るべし。道路の両脇に吹きだまったゴミの山。たばこの吸い殻は星の数を越えるのではないかと思えるほど。農耕地の周りにもゴミが散在している。その中でも特にひどいのは,カイロの街中を流れる水路だった。 元は同じ幅の水路だったと思うが,ところどころに幅が狭くなったところがある。よく見ると,川の中に突き出しているのは,捨てられたゴミなのだった。さらによく見ると,川岸のほとんどがゴミに覆われているところもある。目立つのはやはりビニル袋だ。 この光景を見ると,ちょっと前の柳瀬川の川岸を思い出してしまう。まるで地層のように積み重なったゴミ。洪水によって削られた川岸からは年代物のキューピー人形が飛び出していることもあった。それをナイル川の規模に拡大したと思えばちょうどよいくらいの量だ。 もちろん近代設備もあるが,エジプトの一般の人々の暮らしぶりは,太平洋戦争後の復興期(といっても私は直接は知らないが……)と東京オリンピック以後,昭和40年代の高度経済成長期の日本を混ぜたようだ。国の発展が第一で,まだ環境にまで気を配る余裕がないのかもしれない。しかし,そのツケは必ず回ってくるはずだ。砂漠地帯に肥沃な土地をもたらしたナイル川。その恩恵を受けている国なのだから,もっと水を,環境を大切にしてもよさそうなものなのに……。 |
・・・・・・次はアブシンベル・・・・・・