柳瀬川探鳥ガイド
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 ここでは観察ポイントを4カ所に分けて紹介します。下流側から,新河岸川と柳瀬川の合流点,柳瀬川にかかる栄橋〜高橋間(約650m),高橋〜富士見橋間(約1200m)の柳瀬川と,高橋〜富士見橋の北側に広がる水田地帯(約40アール)です。
 柳瀬川での探鳥は水鳥が中心になります。季節は秋から春にかけてで,コガモ,オナガガモ,ヒドリガモ,マガモ,カルガモ,ハシビロガモ,ホシハジロ,キンクロハジロなどのカモがメインです。ヒドリガモは数が多く,中にアメリカヒドリタイプのものが混じっていることがあります。遊歩道から見ている限りは,水鳥たちもまず逃げないので,近くからの観察ができます。
 また,水田には冬季(11月〜2月)にタゲリが飛来します。タゲリ目当てのバードウォッチャーもよく訪れています。


●新河岸川と柳瀬川の合流点
 まずは下流から紹介します。新河岸川と柳瀬川の合流点,志木市役所の向かい側の公園には,合流点の下流側に向けて観察窓が設けられています。小さな中州の葦にとまったコサギ,ゴイサギの小群はよく見えますが,下流の岸に群れているカモを見るにはスコープ使用が賢明です。(もっとも右岸の道を歩いていけば間近に見ることができます。ここのオナガガモはエサ目当てにアヒルと一緒になって人に近づいてきます。)
 ここから見える水面には,ハシビロガモが2月中旬〜下旬に集結することがあります。(ただ3月に入ると急激に減ってしまいます。)
 ユリカモメはこの合流点付近に集結していることが多く,ときどき他のカモメも入っています。
 カイツブリがよく見られるのはこの合流点から新河岸川にかけて。
 また,左手に見える土手(新河岸川左岸)の辺りで,道路に降りているシラコバトがよく見られます。

●栄橋〜高橋間
 この区間は,両岸がコンクリートの壁になっていますが,人が近づきにくいために水鳥の日中の休憩所になるようです。中間点の中州には色々な鳥が集まります。10〜20mくらいしか離れていないので,双眼鏡でも表情までよく見えます。
 冬期10〜4月にはカモが休んでいますが,ハマシギ(多いときには100羽以上)やユリカモメも集まってきます。イソシギは腰を振りながらよく動き回るのですぐ見つかりますが,イカルチドリは寝ていると石に紛れてしまい,よく見なければわからないことがあります。このイカルチドリは,夏にはコチドリに入れ替わります。
 また,ここではタシギが水際に出ていたり,昼寝をしている姿が良く見られますし,もし出ていなくても,草むらの中にはこんなにもいたのかと思うほどタシギが隠れています。特に下流側ゴルフ練習場裏の中州に多いので,じっくり探してください。ハクセキレイ,セグロセキレイ,キセキレイ,タヒバリの4種のセキレイが一堂に会することもあります。日中はカワウが羽を広げて干していますが,夕方以降はサギが集結してきます。
 水面はカモの世界になりますが,ここでの優勢種はヒドリガモのようです。陸ガモがメインですが,寒い時期には,高橋下流の流れが緩くなっている辺りで,ホシハジロやキンクロハジロが見られます。1月以降は,コガモのディスプレイを遊歩道からじっくり観察することができます。
 その他,時折,上空にチョウゲンボウやハヤブサが現れます。また,岸に降りて水を飲んでいるシラコバトも数回見ました。

柳瀬川の地図1

●高橋〜富士見橋間
 この区間は両岸に人が入れるため,水面にいるヒドリガモ,オナガガモ,コガモ,カルガモが中心になります。岸辺の砂利やコンクリートの上をイソシギやセキレイ,タヒバリが歩いています。人の少ないときにはカワセミがいることもあります。

柳瀬川の地図2

●水田
 11月〜2月の間,水田にはタゲリが滞在します。
 飛んでいるときは,白と黒のコントラストですぐにタゲリとわかるのですが,田圃に降りているときは見つけにくくなります。水田の真ん中を通っている舗装された道路から,田圃の1枚1枚をじっくり観察したほうがよいでしょう。(タゲリは,水谷中学校の裏付近,レストラン裏付近,鉄塔付近によくいます。)
 朝夕は10羽前後の群れで水田に集まっていますが,日中は人が通るためでしょうか,高橋〜栄橋間の岸にいて,ミミズを掘って食べています。川岸では顔の模様まで肉眼で見える距離で観察できますが,水田ではあまり近づくことはできません。スコープの使用をお勧めします。
 他に,冬の田圃にはタヒバリ,カワラヒワ,ハクセキレイ,ツグミ,タシギなどがいます。夏にはオオヨシキリの声でにぎわう葦原には,冬の間オオジュリンが入っています。
 また,ここの芦原には,秋にはショウドウツバメが来るそうです。(私はまだ出会っていませんが……。)
 富士見橋の上流に架かる東武東上線の陸橋付近には,夏季,イワツバメが巣を作っています。

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