大久保探鳥ガイド
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ムナグロ  北側のA区は,以前は内陸にあるシギ・チの渡り(特にムナグロ)の有力な中継地として知られていましたが,圃場の整備に伴って鳥の数が減ってきているそうです。
 運動公園を挟んで南側のB区は,この近辺では珍しく曲がった畦道もあり,昔の田圃といった雰囲気を残しています。休耕田や葦原,小さな池,林などもあるので,一年を通して探鳥を楽しむことができます。
 また,A区の土手をはさんだ東側(大久保浄水場北側)のAsideや,健保組合運動場の北側,旧二ツ宮運転免許試験場に接する水田A' でも,シギ・チドリの渡りが見られます。整備されたA区よりもこちらのほうがよい場合もあるので,見逃せません。

 この大久保農耕地の田植えは周辺の他の田よりも早く,4月の下旬から5月初旬に行われています。田に水が入るのがちょうどシギ・チの渡りの時期と一致するのでしょう。春の渡りの方が秋のそれよりもにぎやかです。

大久保農耕地概要
●春(3〜5月)......A・Aside・B
 4月の中旬以降,5月の中旬にかけ,シギ・チドリが飛来します。この時期は,私は秋ヶ瀬公園の方に行くことが多く,あまり多くは観察していないのですが,ムナグロ,チュウシャクシギ,タカブシギ,キアシシギ,アオアシシギ,キョウジョシギ,オオジシギ,コチドリ,などはよく見られます。ホウロクシギが来ることもあります。ベテランのウォッチャーは,もっともっとたくさんのシギを見ているはずです。なお,ここの田植えは,5月の連休に行うようです。トラクターの後を追う夏羽のアマサギもきれいです。

●夏(6月〜8月)......B
 6月に入ると,B区ではオオヨシキリの声にまじって,遅れてやってきたコヨシキリの声が聞こえてきます。少し伸びた稲や休耕田の芦の中にヨシゴイが見え隠れします。B区中央部の葦原周辺が有望です。
 人の姿に驚いて稲の中に走り込むのはたいていの場合,バンです。空でにぎやかなのはセッカ。そのヒナを狙ってイタチが忍び足で歩いています。オオヨシキリの巣をねらっているのでしょうか,カッコウもよく鳴いています。

●秋(9〜11月)......A・Aside・B
 夏の間あれほどにぎやかだったオオヨシキリの声が聞こえなくなると,田圃は一時静かになりますが,すぐ秋の渡りのシーズンに入ります。春のようにまとまってはいないので,丹念に見て回る必要があります。エリマキシギがいたこともありますから……。でも,シギ・チよりも小鳥の方が好きな私は,田圃の中よりも休耕田や畦道の背の高い草の上に目がいってしまいます。9月下旬から10月中旬まで(体育の日なら,まず間違いなく……),ノビタキが見られるのです。

●冬(12〜2月)......B
 冬のA区は殺風景です。休耕田が減ってしまったため,だだっ広い空間が広がるだけといった感じ。オオタカ,ノスリ,ハヤブサ,チョウゲンボウなどが現れるものの,あとはキジバトやツグミ,ヒバリ,ハクセキレイの世界です。B区では休耕田の草むらや笹薮が残っているので,ホオジロ,カシラダカ,オオジュリンが多く見られます。猛禽もやはり現れます。94〜95年にかけては,ミヤマシトドの出現でにぎわいました。


大久保農耕地B区
●B区詳細図
 秋ヶ瀬周辺の水田の中でも,B区は他とは異なった鳥相を見せます。シギ・チドリのシーズンだけでなく,夏場のコヨシキリ,ヨシゴイ,ヒクイナ,冬場のホオジロ類の多さなど,他の季節でも十分に探鳥を楽しむことができます。
 そこで,B区だけ,少し詳しい図を載せました。

 シギ・チドリは全域が対象になりますが,田植えが終わると他の水田に移ってしまうのか,あまり見かけなくなります。

 夏の主役たちは,中央部の葦原近辺で多く見られます。

 冬場の鳥たちは,F区ゴルフ場側に近い草原や枯れた葦原に多く見られます。


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