●春(3〜5月)......A・Aside・B
4月の中旬以降,5月の中旬にかけ,シギ・チドリが飛来します。この時期は,私は秋ヶ瀬公園の方に行くことが多く,あまり多くは観察していないのですが,ムナグロ,チュウシャクシギ,タカブシギ,キアシシギ,アオアシシギ,キョウジョシギ,オオジシギ,コチドリ,などはよく見られます。ホウロクシギが来ることもあります。ベテランのウォッチャーは,もっともっとたくさんのシギを見ているはずです。なお,ここの田植えは,5月の連休に行うようです。トラクターの後を追う夏羽のアマサギもきれいです。
●夏(6月〜8月)......B
6月に入ると,B区ではオオヨシキリの声にまじって,遅れてやってきたコヨシキリの声が聞こえてきます。少し伸びた稲や休耕田の芦の中にヨシゴイが見え隠れします。B区中央部の葦原周辺が有望です。
人の姿に驚いて稲の中に走り込むのはたいていの場合,バンです。空でにぎやかなのはセッカ。そのヒナを狙ってイタチが忍び足で歩いています。オオヨシキリの巣をねらっているのでしょうか,カッコウもよく鳴いています。
●秋(9〜11月)......A・Aside・B
夏の間あれほどにぎやかだったオオヨシキリの声が聞こえなくなると,田圃は一時静かになりますが,すぐ秋の渡りのシーズンに入ります。春のようにまとまってはいないので,丹念に見て回る必要があります。エリマキシギがいたこともありますから……。でも,シギ・チよりも小鳥の方が好きな私は,田圃の中よりも休耕田や畦道の背の高い草の上に目がいってしまいます。9月下旬から10月中旬まで(体育の日なら,まず間違いなく……),ノビタキが見られるのです。
●冬(12〜2月)......B
冬のA区は殺風景です。休耕田が減ってしまったため,だだっ広い空間が広がるだけといった感じ。オオタカ,ノスリ,ハヤブサ,チョウゲンボウなどが現れるものの,あとはキジバトやツグミ,ヒバリ,ハクセキレイの世界です。B区では休耕田の草むらや笹薮が残っているので,ホオジロ,カシラダカ,オオジュリンが多く見られます。猛禽もやはり現れます。94〜95年にかけては,ミヤマシトドの出現でにぎわいました。
●B区詳細図
秋ヶ瀬周辺の水田の中でも,B区は他とは異なった鳥相を見せます。シギ・チドリのシーズンだけでなく,夏場のコヨシキリ,ヨシゴイ,ヒクイナ,冬場のホオジロ類の多さなど,他の季節でも十分に探鳥を楽しむことができます。
そこで,B区だけ,少し詳しい図を載せました。
シギ・チドリは全域が対象になりますが,田植えが終わると他の水田に移ってしまうのか,あまり見かけなくなります。
夏の主役たちは,中央部の葦原近辺で多く見られます。
冬場の鳥たちは,F区ゴルフ場側に近い草原や枯れた葦原に多く見られます。