新潟県最北の街、村上市の北西方向約35kmの日本海に浮かぶ離島、それが粟島です。周囲約23km,面積9.86km²の小さな島で、2016年現在の人口は370人弱。島全体で新潟県岩船郡粟島浦村となっています。平成の市町村合併の折には村上市などと合併の話がありましたが、最終的には自立の道を選んだそうです。
 島の主産業は漁業と観光。本土から続く大陸棚の上にあるためか、島の周辺は根魚が居着くよい漁場になっていて、定置網にはタイやヒラメなどの高級魚がかかります。観光漁業も盛んで、島にはたくさんの釣り人が訪れます。また、夏にはたくさんの海水浴客が訪れ、のんびりした粟島時間を楽しんでいるようです。
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 さて、肝心の鳥のほうですが、日本海の島らしく、春秋の渡りの時期には自分のホームグラウンドでは滅多に見られない鳥が訪れます。石川県の舳倉島や山形県の飛島と比べると珍鳥の出現率は低く、見られる鳥の種類も、3、4日の鳥見で90種を超えればよしといったところでしょうか。それでも回を重ねるうちに、ギンムクドリやホシムクドリ、シマノジコ、クロジョウビタキ、ハシグロヒタキ、セグロサバクヒタキ、オウチュウといった鳥も見るようになり、これは島が大きめで起伏も多いため鳥見ができるポイントが限られるからかもしれないと考えるようになりました。また、島には国の天然記念物にもなっているオオミズナギドリの繁殖地もあり、季節を選べば集落に迷い込んだヒナを見ることもあるそうです。

 鳥見のシーズンには定期船が悪天候で欠航することがほとんどなく、予定通りの鳥見ができること。船が大きいために船に弱い人もそれほど苦労しないこと。民宿がたくさんあり、海の幸をふんだんに使った食事もよし。いろいろな点で安心して鳥見ができる魅力的な島です。

 ところが、このところ鳥見の人が減っていると、島の人が嘆いていました。私のホームグラウンドでは鳥見の人が増え過ぎている感じがするくらいなのに……。確かにゴールデンウイークのようなハイシーズンでも、鳥見の人数は正確に数えられるくらい。

 島では今、粟島ドリームランド協議会バード班が中心となって、オオミズナギドリの保全や野鳥飛来地の環境保全などを通して、来島するバードウォッチャーを増やそうとしています。

 個人的にはあまり人が増えないほうが静かに鳥見ができていいのですが、十数年楽しい思いをさせてもらっているので、微力ながらなんとか協力できないかと思い、この「粟島鳥見ガイド」を作ってみました。
粟島はここ!