学校裏の畑
新潟・粟島
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 粟島は,新潟県村上市の北西方向約35kmの日本海に浮かぶ離島です。粟島には,春の渡りの時期に行きます。島にはオオミズナギドリとウミウの繁殖地があるのですが,まだ行ったことはありません。この時期の島には,自分のホームグラウンドでは見られない鳥の出現を期待して,多くのバードウォッチャーが訪れますが,私もその一人です。ただ,初心者(私もそうですが……)が行っても珍鳥の判別は難しいので,ベテランの方に同行してもらうといいですね。
 舳倉島はもちろん飛島と比べても珍鳥の出現率は低いのですが,悪天候でも定期船が欠航することがほとんどないこと,船が大きいために船に弱い人もそれほど苦労しないことで,安心して鳥見ができる魅力的な島です。

粟島
●内浦地区
 定期船が着く内浦港の南西,粟島浦小中学校の裏手に畑が広がります。広がるといっても,そう広いものではありません。一目で見渡せる程度です。その一帯が観察ポイントになります。
 畑では,ホオジロ類が期待できます。畑の山側の林縁では,オオルリ,キビタキなどのヒタキ類やクロツグミ,トラツグミなどのツグミ類,ムシクイ類などが多く見られます。オオルリ,キビタキはホームグラウンドでも見られるのですが,ここでは数が多く,また,目の高さで見られるので美しい姿を堪能できます。山の方からはツツドリやジュウイチの声が聞こえてきます。
 学校付近ではヤツガシラが毎年観察されているようです。(「ようです」というのは,私は3年目にようやく見られたからです。)学校の校庭,隣接する松林の高い枝などを探してみましょう。

●内浦から北端部へ
 内浦と島の北端部との間は,約3km。徒歩か貸自転車を使っての移動になります。(民宿の車に乗せてもらえると楽ですが……)
 徒歩では探鳥ペースで約1時間かかるので,結構大変です。途中は海岸沿いの道を行くことになりますが,左手の山にはオオルリ,キビタキ,コサメビタキなどのヒタキ類やムシクイ類,道路上や道端にはツグミ類やホオジロ類がいます。特にゴミ処理施設付近(95年春には,クロジョウビタキがいたそうです。)から先は,マミチャジナイの出現が期待でき,路上にツグミが出ていたら近づく前にしっかり確認しておきたいものです。右手の海岸にはハクセキレイくらいしか目立つ鳥はいませんが,砂浜になっているところにはシギやチドリがいることもあります。

●島の北端部(牧平,鳥崎)
 牧平へ向かう道は海岸線から離れ,比較的急な坂道になります。自転車で登り切ろうとしても,すぐに降りて押さなければならないくらいの坂です。オオルリやキビタキなどに励まされながらこの坂を登り切ると牧平の入り口。左手の未舗装路を行くとヘリポート,さらに進むと畑(以前は農協の建物がありましたが,漁協といっしょになったため,2000年春には取り壊されていました。)に出ます。この辺一帯が北へ向かう鳥たちのまさに空港になるらしく,珍鳥の出るポイントになります。
 まだ新しい道路を直進すると鳥崎になります。石の道標を右へ進むと鳥崎の展望台に着きますが,道路は展望台で急角度に折れ,さらに進むと元の道の道標から少し先の地点に出ます。つまり,道路が三角形になっているわけですが,この内側の潅木交じりの草原はいかにもノゴマ,シマアオジなどの鳥が好みそうな環境になっています。また,崖側の木々を見れば,次々に現れるムシクイの姿を間近に堪能することができ,鳥崎の先端部の松の木にはハヤブサが止まっているのを見ることもあります。

●キャンプ場から南側の海岸線
 見過ごしがちですが,一度は見ておきたいところです。内浦の民宿に泊まった場合は,朝食前の探鳥コースにもなります。オオルリ,キビタキ,ウグイス,ホオジロが目立ちますが,ひょっとすると崖から生えた松の木にヤツガシラがとまっているかもしれません。
 また車道の突き当たりから先,松林の辺りは,オオルリだらけだったことがあります。

●釜谷方面
 私はまだ行ったことがありませんが,内浦側が不調の時に釜谷側が良かったという話を聞きました。


粟島INFORMATION
  • 粟島に行くには,村上市の南にある岩船港から定期船に乗ります。東京方面から自動車で行く場合は関越自動車道を利用,新潟西I.C.を降りてから約60km走ると岩船港に着きます。島への車の持ち込みはできませんが,広い駐車場(無料=2007年5月現在)があるので,港に置いていきます。
    高速船あすか ←高速船「あすか」
     所要時間55分
    普通船フェリーあわしま ←普通船フェリー「あわしま」
     所要時間1時間30分
  • 島には公共の交通機関がありません。貸し自転車は港を降りて右手の方にありますが,ヘリポート方面に行くには,最後の坂道を押して登ることになる(これがきつい)ので,一度で懲りました。

  • 島内の宿泊は,内浦地区だけでも46軒の民宿と1軒の旅館があります。(案内は粟島観光案内所 TEL. 0254-55-2146)
    ※島の方はとてもやさしく,朝,畑に観察に行くと,必ずといっていいほどあいさつしてくれます。島の方に迷惑がかからないように観察したいものです。
    内浦地区の畑 ←内浦地区の畑 内浦地区の家並 ←内浦地区の家並 粟島で見た鳥の紹介は
    こちら
  • 粟島には食堂もあり,雑貨や食料品を扱う店も何軒かあります。ただ,GW期間中は客も多いと見えて,パンなどは無くなってしまうことがありますので,昼食用に傷みにくい食糧を持ち込んだほうが安心です。内浦港から北へ向かう道筋には,店は1軒もありません。水の補給もできないので水筒もしくはそれに代わるものが必要です。また公衆便所もキャンプ場付近以外にはないので,出かけるときは忘れずに……。

    歓迎セレモニー
  • GWは粟島の島開き。いろいろなイベントがあります。11時30分着の普通船にあわせて大漁旗をなびかせた漁船の歓迎海上パレードがあり,港では乗船券といっしょに渡された抽選券でタイやヒラメ,アワビなどの島の特産品が当たる歓迎セレモニーが開かれます。特産物展示市でのサンショ味噌のオニギリ100円(みそ汁サービス)は超お得。お昼をこれで済ませてしまいました。

  • お土産情報:カニやアワビなどをお土産にしたい方は,岩船港から北,瀬波温泉方面へ2kmほど進んだところに「鮮魚センター」もあります。

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